外国人留学生のバイト事情｜働きやすい求人と注意ポイント

2025/02/12

投稿者：スタッフ

日本で勉強しながら働く外国人留学生にとって、アルバイトは貴重な収入源であり、日本社会に適応するための良い機会でもあります。しかし、日本の法律では、留学生がバイトをする際にいくつかのルールがあり、それを守らなければ、ビザの更新ができなくなったり、最悪の場合、強制帰国になる可能性もあります。

まず、日本でアルバイトをするためには、「資格外活動許可」を取得する必要があります。これは、留学生が本来の目的である「学業」を妨げない範囲で働くことを許可する制度です。この許可を受けずに働くと、不法就労とみなされ、厳しい罰則が科されるため、事前にしっかり確認しましょう。

また、留学生のアルバイトには労働時間の制限があります。1週間に28時間まで（学校が休みの期間は1日8時間まで）という制限があり、これを超えると法律違反になります。雇用主によっては「もう少し長く働いてほしい」と頼まれることもありますが、絶対に無理をしないようにしましょう。

日本で留学生が働きやすいバイトには、以下のような職種があります。それぞれの特徴を知り、自分に合った仕事を探しましょう。

① 飲食店のホールスタッフ
　飲食店は、外国人留学生にとって最も一般的なバイトのひとつです。接客業務があるため、日本語を話す機会が多く、日本語スキルを向上させるのに最適です。特に、ファーストフードや居酒屋などでは、多国籍のスタッフと一緒に働くことができるため、異文化交流の場にもなります。

② コンビニ・スーパーのレジ業務
　日本のコンビニは外国人観光客が多く訪れるため、英語や中国語などを話せるスタッフが求められることがあります。接客業務が中心ですが、商品の陳列や発注業務など、簡単な作業も含まれるため、初心者でも始めやすい仕事です。

③ 工場・倉庫の軽作業
　食品工場や物流倉庫では、日本語をあまり話せなくてもできる仕事が多く、外国人留学生に人気があります。基本的にシフト制で、自分の都合に合わせやすい点も魅力です。ただし、長時間の立ち仕事や力仕事が必要な場合があるため、体力に自信がある人向けです。

④ ホテル・観光業のフロント業務
　観光地のホテルや旅館では、外国人観光客が多いため、英語や中国語が話せるスタッフが求められます。時給が比較的高いこともあり、語学力を活かしたい留学生にとって魅力的なバイトです。

⑤ 家庭教師・オンライン英会話講師
　英語を母国語とする留学生や、高い英語力を持つ留学生は、家庭教師やオンライン英会話講師として働くことも可能です。特に、英語学習者向けのマンツーマン指導は高時給で、スキルを活かしながら収入を得ることができます。

外国人留学生がバイトを探す際には、以下の点に注意しましょう。

① 違法労働に注意する
　「週28時間以上働ける」「高時給を保証」といった求人には注意が必要です。違法労働をしてしまうと、留学ビザの更新が難しくなったり、強制帰国のリスクがあります。

② 日本語スキルを考慮する
　仕事によっては、日本語のレベルが求められる場合があります。応募する前に、「どの程度の日本語スキルが必要なのか？」を確認し、自分に合った仕事を選びましょう。

③ 職場の環境をチェックする
　口コミサイトやSNSを活用して、職場の雰囲気や待遇を事前に確認するのもおすすめです。特に、外国人スタッフの割合や、実際の仕事内容を把握することが大切です。

日本でのバイトは、収入を得るだけでなく、日本語のスキルアップや異文化交流の場としても活用できます。しかし、ルールを守らないとビザの問題につながることもあるため、適切な職場選びが重要です。働きやすい職場を見つけ、留学生活を充実させましょう！